月に1回、とあるレストランで映画を観る会を開いています。
ランチが終わり、ディナーまでの休憩時間に場所をお借りして、誰でも好きに観に来ていただけるもので、決しておおげさなものではありません。
小学生の時にお世話になった恩師とふたりで運営し、12年たちました。
今月は、『ポー川のひかり』という、2006年のイタリア映画でした。
イタリアのボローニャ大学。夏季休暇の人気のない学内で、大量の古文書が釘で打ち抜かれる事件が起きます。
容疑者は将来を嘱望される若き哲学教授。教授は学年末の授業を最後に、姿を消していました。
密かに旅立ち、あてもなく車を走らせていたのです。
途中で車を捨て、キー、ジャケット、財布をポー川へ捨て、わずかな所持品とともに川辺を歩く教授。
川岸の朽ちかけの小屋を見つけ、住処とした彼は、郵便配達の青年ダヴィデ、若い娘ゼリンダと知り合います。
近所で共同生活を営んでいた老人たちも、彼に関心を示します。いつしか老人たちは、教授をイエス・キリストと呼び始めます。なんとなく、風貌がキリストのイメージと似ていたのです。
ところがある日、ポー川を管理する役人が訪れ、立ち退きを迫られて・・・新約聖書の引用がたびたび出てくるので、多少難しく思えるのですが、聖書を通して人生の豊かさとはなにかを問いかけ、映画を観るものに希望を与えようとした映画ではないでしょうか。
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おもしろい映画
Re:おもしろい映画
しかし、話としてはなかなかの作品です。ご参考に!
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